きのメモ

専業主婦ですが素数大富豪と水泳がちょっとだけできます。

数字が気になる話

きのこと申します。

前回は素数大富豪 Advent Calendar 2018 - Adventarの記事として、家族で素数大富豪で遊んでいる話を書きました。
kinokomemo.hatenablog.com

ブログ初心者の私が書いた拙い記事でしたが、予想以上に多くの方に読んでいただくことができ、思ってもみないような嬉しいコメントを頂戴して、感謝の気持ちでいっぱいです。特に、素数大富豪考案者のせきゅーんさんに「必読」というコメントをいただいたことや、“札幌での素数大富豪発展”の功労者の二世さんにブログで言及していただいたことは、もうもう夢のようです。
普段注目されることもまずない平凡なおばさんがいきなりこんなに褒めていただけるなんて。
もしかして、先日女芸人NO.1に輝いた阿佐ヶ谷姉妹もこんな気持ちだったのかな、とかどうでもいいことまで考えてしまったり、ちょっと気持ちが迷走しています。


今日も地味な話題です。

素数大富豪で遊ぶようになってから、日常の中で目にする数字が気になってしょうがないという話をします。


✿数字に全くもって興味がなかった頃のこと


うすうす感じていました。
世の中には数字が好きで、強い思い入れのある人たちがいるということ。
数字が好きって何さ?思い入れってなんだ?


例えばあの有名な話

素数大富豪ではラマヌジャン革命で使われる1729。
タクシー数の逸話は、たまたま、何かの話の流れで息子から教えてもらいました。素数大富豪に出会う前の話です。カルチャーショックを受けました。
説明不要かもしれませんが、一応引用を貼っておきます。その時に息子が話してくれたのも、だいたい以下の内容でした。

1918年2月ごろ、ラマヌジャンは療養所に入っており、見舞いに来たハーディは次のようなことを言った。

「乗ってきたタクシーのナンバーは1729だった。さして特徴のない数字だったよ」
これを聞いたラマヌジャンは、すぐさま次のように言った。

「そんなことはありません。とても興味深い数字です。それは2通りの2つの立方数の和で表せる最小の数です」
実は、1729は次のように表すことができる。

1729 = 12^3 + 1^3 = 10^3 + 9^3
すなわち、1729が「A = B^3 + C^3 = D^3 + E^3」という形で表すことのできる数 A のうち最小のものであることを、ラマヌジャンは即座に指摘したのである。
出典:Wikipedia

「わからない」と思いました。
立方数の和うんぬんの部分ではありません。いえ、もちろんその部分もよくはわからないのですが、この人たち自体がわからないのです。
人は乗ったタクシーのナンバーをいちいち覚えるのか?お見舞いに行った先でそれを話題にするのか?数に興味深いも深くないもあるのか?色々わかりません。
この話の注目ポイントは「瞬時に数の特徴を見抜くなんて、ラマヌジャンはやっぱり天才だよな!」とか「1729はそんな特別な数字だったのか!」なのでしょうが、私は到底そこまでたどり着くことはできません。
当たり前のようにこの話をしてしてくれている息子のこともわからなくなってきます。

身近なところにもいた

話の流れからもわかると思いますが、息子はそっちサイドの人間です。
息子の氏名は漢字で四文字なのですが、画数が頭から1画・4画・9画・16画と並んでいます。
中学生くらいの頃でしょうか、突然言い出しました。
「僕の名前って平方数が並んでいるんだ!」自慢気だし嬉しそうです。
「お、おう...」お母さんは姓名鑑定とかには無頓着なので、君の名前の画数とか知らなかったよ。まあ、自分の名前に満足しているようで、よかったよ。でもね、そこ喜ぶポイントなの?
もう1人、たぶんそちら側。
夫は昔から「この前使った駅のコインロッカーの番号は△△番だった」とか「この前見た映画のネット予約番号は〇〇番だった」とか、いつまでも覚えているタイプです。
まあ、コインロッカーは荷物を預けている間、映画は映画館に行くまでの間は覚えていたほうが無難かもしれません。でもね荷物を取り出したら、映画を見終わったら今後の人生には全く役に立たないじゃないですか?なんでそんなのいつまでも覚えているの?「うーん、なんか覚えちゃうんだよね。数字って覚えたくなるしょ...」
夫は円周率もかなり言えるようです。調子に乗せたくないのでこちらからは振りませんが。



私はこっち側の人間です

車は乗れればいいんです。私は家の車のナンバーですら時々怪しくなります。
ロッカーは荷物を預けて鍵がちゃんとかかればいいし、映画も席が確保されていればいい。
名前だってちゃんと読み書きできればいいのでは?

生活の中の数字は、他と識別したり、金額や順番を教えてくれたり、それはそれは便利で不可欠なものです。
だけど、それ以上でもそれ以下でもありません。
それ自体は無味無臭心を動かされるようなものではないのです。





と思っていました。
素数大富豪に出会うまでは。


✿まさかの変化


素数大富豪はトランプのカードを並べて素数を作っていく遊びです。遊んで行く中で、素数そのものを暗記してみたり、適当にそれっぽく組み合わせてみたり、かなり数字と向き合います。
色々な数字を眺めているうちに、不思議なことが起こってきました。
あれ、なんか数字っておもしろい?

どうも様子がおかしいですよ。

素数だと嬉しい

水泳が趣味なので、スイミングスクールに通っています。行くと、フロントで「今日はこちらのロッカーをお使いください」とロッカーキーを渡されます。その数字が素数だと、心の中で小さくガッツポーズしているではありませんか。以前にはなかったことです。
自由に使えるロッカーや靴箱がある場所だと、素数を選んで使用しようともします。
そういえば、MathPower連覇中のもりしーさんも先日Twitterで、温泉に行った際に、そこのロッカーの中では最大素数の953をゲットしたとか報告していたではありませんか。
どうしたことでしょう?チャンピオンと行動がかぶっていますよ。


素数かどうか気にかかる

日常で目にする色々な数字を素数チェックしようとしてしまいます。
主としては車のナンバー、レシート、銀行の番号札など。
スーパーで買い物をした後、レシートの金額が気になって、すぐに確かめたい衝動にかられることがあります。サッカー台のところでスマホアプリを立ち上げてチェック。満足、満足。
車のナンバーも然り。気になるナンバーを見かけるとチェック。信号待ちの時の夫との会話はだいたいその話題。
「あ、あれ素数かな?」「いやいや7の倍数っしょ」「ホントだダメじゃん」
ダメって何だ?"車は乗れればいい"はずなのに。
ちなみに今では家の車のナンバーもちゃんと覚えて、3の倍数だということも認識しています。

普通の主婦は素数判定アプリをスマホに入れているのかな?大丈夫ですよね?


語呂合わせに心惹かれる

素数を覚えようとする際に語呂合わせは必須です。
素数合成数に関わらず、街中で数字の語呂合わせを目にするとついつい注目してしまいます。
個人の感覚ですが、歯科医院の看板に電話番号が語呂合わせが書いてあることが多いような気がします。"4618:白い歯"とか、"6480:虫歯ゼロ"とか。ついつい見入ってしまいます。
うっかりすると、自分がもし歯医者さんになったら、どんな電話番号にして、どんな語呂をつけようかなというところまでいっちゃってます。100パーセント無駄な妄想です。


自分でもびっくり

素数大富豪プレイヤーの皆さんの日常として、素数を好むのも、素数チェックしまくるのも、語呂合わせに敏感になるのも"あるある"なのだと思います。
でも、あれほど数字への興味がゼロだった私が今、そうなっていることには本当に驚愕しています。まさか、私が...。

でも、この変化いやじゃないです。
むしろ、いい感じだと思っています。


✿まとめ


素数大富豪と出会って、数字の見え方感じ方が大きく変わりました。
数学ができるようになったとかそんな大それた話ではありません。
気づいたことは数字って色々な顔を持っているんだなってこと。それだけです。でもね、ちょっと生活が楽しい。

「やった素数見っけ」「残念、7の倍数」「これ平方数。かっこいい」とか、心を動かされることで、ちょっぴり暮らしが豊かになる。そんな気がしています。

すごいですね、素数大富豪。私に向こう側の世界をのぞかせてくれました。

今の私には、ハーディの気持ちもちょっとわかります。この先、お見舞いに行った先での話題として、乗ったタクシーのナンバーのことを持ち出してしまうこともあながちないとは言えませんね。笑


読んでくださってありがとうございました。

家族団らんで素数大富豪っていうのもありですよ

この記事は 素数大富豪 Advent Calendar 2018 - Adventarの11日目の記事です。
昨日の記事は OTTYさんの なぜQは使いづらいといわれるのか考えてみた - 素数大富豪が8121013倍強くなりたいでした。
Qには苦しめられている1人です。もっと上手にQが使えるようになりたいなぁ。



きのこと申します。
地味な話題ですが、おつきあいください。


我が家ではほぼ毎日素数大富豪をやっています。夫や子供たちは素数大富豪関係のイベントに時折参加しているので、もしかしたら「ああ、あのお家ね」とわかる方にはわかるかもしれません。私はその家族の“お母さん”です。
素数大富豪を家族でやっているというと驚かれることがあります。わかります。素数大富豪って数に強いゴリゴリの理系の若者同士でやっているイメージありますよね。うちの場合、息子は数学好きの理系ですが、他の家族は特にそういう感じではありません。ごく普通の家庭なのですが、毎晩素数の戦いが繰り広げられています。
素数大富豪って家族団らんにもオススメですよという話をしたいと思います。


始めたきっかけ

息子が2017MathPowerに参加した際に素数大富豪を知り、我が家に伝来しました。どうやら、初めて我が家で素数大富豪をやったのが、2017/10/11 らしいです。そこからほぼ1年間、感覚的にはざっくり365日のうち340日くらいはやっていたんじゃないかなぁと思います。どんだけやってるんだか。

どのように遊んでいるのか

だいたい21時過ぎくらいになると誰かがトランプをシャッフルし始めます。雰囲気を感じ取った者が集まってきて、何となく始まります。やっている途中で帰宅した者が参戦したり、「そろそろお風呂に入ろう」と途中離脱する者ありと、自由度は高いです。
頂き物のお菓子があった時など、素数大富豪の勝敗で分配方法を決めることもあります。お菓子が、全員の大好物の六花亭のマルセイバターサンドだったりした日には血で血を洗う戦いが繰り広げられます。(嘘)

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死闘(?)の始まり

なぜブームは起こり、ブームは続くのか

たぶん、うちの家族はもともとゲーム等で遊ぶのが好きなほうなのだと思います。過去には、七並べや(素数ではない)大富豪などのトランプゲーム、UNO、ポンジャン、人生ゲームなどで遊んできました。どれも楽しいです。でも、こんなにも飽きずに毎日毎日やり続けたのは、素数大富豪が初めてです。私たちはなぜこんなにどっぷりとはまっているのでしょうか?考えてみます。

やっぱりルールが魅力的

言うまでもないのでしょうが、運の要素と知識量の要素の絶妙なバランス。素数をたくさん知らなくても、運次第では勝てちゃうこともあるし、一方、運だけではないので努力のしがいもある。このバランス感、最高ですよね。たぶん、私たち家族だけでなく、多くの人が魅了される所以はここにあるのでは、と思っています。

思っているより対象層が広い

「なんで家ではこんなに素数大富豪やるんだろう?」と家族に質問した時、「お母さんが意外と...やるよね」「お母さんが嫌がらないでやるからかな」と返事が返ってきます。私か〜い?でも、そうですよね。素数大富豪をやりそうな人のイメージって、男性>女性、若者>中高年、理系>文系ではありませんか?数学が大の苦手なおばさんの私は、素数大富豪から最も遠い所の住民です。
でも、やれば楽しいんです。私は細かい素数チェックはできません。かなり雑です。それでも勝つ時は勝ちます。陰でこっそり覚えた、8枚出し4つ子素数とかを披露して、家族を「おぉー」と言わせる時もあります。
ちなみに、私が拒否反応なくやる気になったのはどうしてか、改めて振り返ってみると

  • 「暗算能力は低くても全然OK」と最初に強調され、安心した
  • 息子以外の全員が横並びに知識ゼロからのスタートだったのでハードルが低かった
  • 「まずはこれを覚えろ」と最低限の素数表をもらい、小目標から取り組めた
  • ロバだのハトだのコックさんだの、語呂合わせがかわい過ぎる

こんな感じのことがプラスに作用したような気がしています。
おばさんでもできます。たぶん、おばあちゃんになってもやります。こんな私でも楽しめるんだから、実は素数大富豪って思われているよりも、幅広い層に愛されるゲームなのではないかと推察します。

素数リーダーの存在

家の場合、息子が色々な情報を提供してくれたことが、遊びやすさにつながったと思います。心の中で勝手に素数リーダー」と呼んでいます。伝道師として、家族にルールを教え、初心者向けの素数表を作ってくれました。腕前の向上具合に合わせて「偶数消費型」「4つ子」などの表を追加し、家族のバイブルのようになりました。
家族内にリーダーが存在してくれると、格段に浸透しやすくなると思います。ただ、最近は色々な素数大富豪プレイヤーの方々が、わかりやすいルール紹介や素数表を惜しげもなく公開してくださっているので、それを用いることでもかなり遊びやすくなるのかなと思います。

家族でやるメリット

素数大富豪は魅力的なゲームなので、どこで誰とやったって楽しいに決まっているんです。だけど、「家族ならでは」のよさもあるはずだと思います。

いつでもできる

ある程度ルールを覚えてくると、腕試ししたくなるのが人の常。CPUで...というのもありかもですが、とりあえず誰かと対戦したい時、一番身近にいるのが家族です。暇そうにしている家族が1人はいるはずです。
私はいつも、遊ぶ時はすっぴんでパジャマですが家族が相手なら平気平気。楽ちんですね。

恥ずかしくないし、遠慮も無用

私は、未だに3の倍数や明らかな合成数を出してしまうのですが、家族が相手なら全然平気
たまたま手札に恵まれて、絵札ばっかりで上がったりすると「あ、なんかごめんなさい」と申し訳なくなるところですが、家族だと「フッフッ参ったか」と傲慢な態度をとっても大丈夫。

そんなこんなで腕前もあがる

家族ならではの気軽さゆるさゆえに、気づくと来る日も来る日も素数大富豪三昧。反復トレーニンおそるべし。5枚出しや6枚出しが続いて「私たち、ちょっとハイレベルな戦いしていませんか?」という瞬間もあります。ちょっとずつちょっとずつですが、レベルアップしている実感があります。
身近にライバルがいるっていうのも良いのでしょうね。家族にだって負けたくない。家族だから負けたくない。切磋琢磨、大切です。

家族仲もまあまあ良くなる

うちは子供たちも成人しているので、一緒に何かをやるってことも少なくなりましたが、素数大富豪は共通の趣味、話題です。子供の方はあんまり思っていないのでしょうけど、親としてはやはり嬉しいですよね。

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8枚出しが続くのはレア

まとめ

家族向けではないと思われがちな素数大富豪ですが、やってみると案外いけます。すごく楽しいです。
「私には無理」と思っている人も、無理じゃないです。やってみましょうよ。家族内の「この人はやらないだろう」っていう人でも、誘ってみましょう。たぶん下は小学校高学年くらいからかな?上はおじいちゃん、おばあちゃんまでみんな巻き込んで、ね。

日本の家族団らんに素数大富豪旋風が起こることを願いつつ(笑)締めたいと思います。

読んでくださってありがとうございました。


明日はΑσαγγη@数ぽよさんの記事です。
楽しみですね!