きのメモ

専業主婦ですが素数大富豪と水泳がちょっとだけできます。

家族団らんで素数大富豪っていうのもありですよ

この記事は 素数大富豪 Advent Calendar 2018 - Adventarの11日目の記事です。
昨日の記事は OTTYさんの なぜQは使いづらいといわれるのか考えてみた - 素数大富豪が8121013倍強くなりたいでした。
Qには苦しめられている1人です。もっと上手にQが使えるようになりたいなぁ。



きのこと申します。
地味な話題ですが、おつきあいください。


我が家ではほぼ毎日素数大富豪をやっています。夫や子供たちは素数大富豪関係のイベントに時折参加しているので、もしかしたら「ああ、あのお家ね」とわかる方にはわかるかもしれません。私はその家族の“お母さん”です。
素数大富豪を家族でやっているというと驚かれることがあります。わかります。素数大富豪って数に強いゴリゴリの理系の若者同士でやっているイメージありますよね。うちの場合、息子は数学好きの理系ですが、他の家族は特にそういう感じではありません。ごく普通の家庭なのですが、毎晩素数の戦いが繰り広げられています。
素数大富豪って家族団らんにもオススメですよという話をしたいと思います。


始めたきっかけ

息子が2017MathPowerに参加した際に素数大富豪を知り、我が家に伝来しました。どうやら、初めて我が家で素数大富豪をやったのが、2017/10/11 らしいです。そこからほぼ1年間、感覚的にはざっくり365日のうち340日くらいはやっていたんじゃないかなぁと思います。どんだけやってるんだか。

どのように遊んでいるのか

だいたい21時過ぎくらいになると誰かがトランプをシャッフルし始めます。雰囲気を感じ取った者が集まってきて、何となく始まります。やっている途中で帰宅した者が参戦したり、「そろそろお風呂に入ろう」と途中離脱する者ありと、自由度は高いです。
頂き物のお菓子があった時など、素数大富豪の勝敗で分配方法を決めることもあります。お菓子が、全員の大好物の六花亭のマルセイバターサンドだったりした日には血で血を洗う戦いが繰り広げられます。(嘘)

死闘(?)の始まり

なぜブームは起こり、ブームは続くのか

たぶん、うちの家族はもともとゲーム等で遊ぶのが好きなほうなのだと思います。過去には、七並べや(素数ではない)大富豪などのトランプゲーム、UNO、ポンジャン、人生ゲームなどで遊んできました。どれも楽しいです。でも、こんなにも飽きずに毎日毎日やり続けたのは、素数大富豪が初めてです。私たちはなぜこんなにどっぷりとはまっているのでしょうか?考えてみます。

やっぱりルールが魅力的

言うまでもないのでしょうが、運の要素と知識量の要素の絶妙なバランス。素数をたくさん知らなくても、運次第では勝てちゃうこともあるし、一方、運だけではないので努力のしがいもある。このバランス感、最高ですよね。たぶん、私たち家族だけでなく、多くの人が魅了される所以はここにあるのでは、と思っています。

思っているより対象層が広い

「なんで家ではこんなに素数大富豪やるんだろう?」と家族に質問した時、「お母さんが意外と...やるよね」「お母さんが嫌がらないでやるからかな」と返事が返ってきます。私か〜い?でも、そうですよね。素数大富豪をやりそうな人のイメージって、男性>女性、若者>中高年、理系>文系ではありませんか?数学が大の苦手なおばさんの私は、素数大富豪から最も遠い所の住民です。
でも、やれば楽しいんです。私は細かい素数チェックはできません。かなり雑です。それでも勝つ時は勝ちます。陰でこっそり覚えた、8枚出し4つ子素数とかを披露して、家族を「おぉー」と言わせる時もあります。
ちなみに、私が拒否反応なくやる気になったのはどうしてか、改めて振り返ってみると

  • 「暗算能力は低くても全然OK」と最初に強調され、安心した
  • 息子以外の全員が横並びに知識ゼロからのスタートだったのでハードルが低かった
  • 「まずはこれを覚えろ」と最低限の素数表をもらい、小目標から取り組めた
  • ロバだのハトだのコックさんだの、語呂合わせがかわい過ぎる

こんな感じのことがプラスに作用したような気がしています。
おばさんでもできます。たぶん、おばあちゃんになってもやります。こんな私でも楽しめるんだから、実は素数大富豪って思われているよりも、幅広い層に愛されるゲームなのではないかと推察します。

素数リーダーの存在

家の場合、息子が色々な情報を提供してくれたことが、遊びやすさにつながったと思います。心の中で勝手に素数リーダー」と呼んでいます。伝道師として、家族にルールを教え、初心者向けの素数表を作ってくれました。腕前の向上具合に合わせて「偶数消費型」「4つ子」などの表を追加し、家族のバイブルのようになりました。
家族内にリーダーが存在してくれると、格段に浸透しやすくなると思います。ただ、最近は多くの素数大富豪プレイヤーの方々が、わかりやすいルール紹介や素数表を惜しげもなく公開してくださっているので、それを用いることでもかなり遊びやすくなるのかなと思います。

家族でやるメリット

素数大富豪は魅力的なゲームなので、どこで誰とやったって楽しいに決まっているんです。だけど、「家族ならでは」のよさもあるはずだと思います。

いつでもできる

ある程度ルールを覚えてくると、腕試ししたくなるのが人の常。CPUで...というのもありかもですが、とりあえず誰かと対戦したい時、一番身近にいるのが家族です。暇そうにしている家族が1人はいるはずです。
私はいつも、遊ぶ時はすっぴんでパジャマですが家族が相手なら平気平気。楽ちんですね。

恥ずかしくないし、遠慮も無用

私は、未だに3の倍数や明らかな合成数を出してしまうのですが、家族が相手なら全然平気
たまたま手札に恵まれて、絵札ばっかりで上がったりすると「あ、なんかごめんなさい」と申し訳なくなるところですが、家族だと「フッフッ参ったか」と傲慢な態度をとっても大丈夫。

そんなこんなで腕前もあがる

家族ならではの気軽さゆるさゆえに、気づくと来る日も来る日も素数大富豪三昧。反復トレーニンおそるべし。5枚出しや6枚出しが続いて「私たち、ちょっとハイレベルな戦いしていませんか?」という瞬間もあります。ちょっとずつちょっとずつですが、レベルアップしている実感があります。
身近にライバルがいるっていうのも良いのでしょうね。家族にだって負けたくない。家族だから負けたくない。切磋琢磨、大切です。

家族仲もまあまあ良くなる

うちは子供たちも成人しているので、一緒に何かをやるってことも少なくなりましたが、素数大富豪は共通の趣味、話題です。子供の方はあんまり思っていないのでしょうけど、親としてはやはり嬉しいですよね。

8枚出しが続くのはレア

まとめ

家族向けではないと思われがちな素数大富豪ですが、やってみると案外いけます。すごく楽しいです。
「私には無理」と思っている人も、無理じゃないです。やってみましょうよ。家族内の「この人はやらないだろう」っていう人でも、誘ってみましょう。たぶん下は小学校高学年くらいからかな?上はおじいちゃん、おばあちゃんまでみんな巻き込んで、ね。

日本の家族団らんに素数大富豪旋風が起こることを願いつつ(笑)締めたいと思います。

読んでくださってありがとうございました。


明日はΑσαγγη@数ぽよさんの記事です。
楽しみですね!